第1回、第2回がまだの方は、こちらからご覧ください
泉: 団費は全部で3万円になるのかな。年間で。月で2500円。3万円を3回に分けて振り込むみたいな形をとってます。コロナで少なかった時は1万にしたり。
富: 練習も本番もできなかったからね。
塚: 大学生は半額とか、中高生の見習いは頂かないとか。
泉: 将来のメンバーを養成ということで。
ーそれは入ってきた人に言うんですか?ホームページを見てきた方にはどのタイミングで言うのでしょう?
富: 最低3回の練習に参加していただいて、様子を見ましょうということにしてます。
塚: それでお互いが良ければって感じです。値段だったり場所も含めてこちらが良くても向こうが嫌かもしれないし。
富: どんなにお友達でもそうしてます。やっぱり環境が違って、「僕が思っていたのと違うな」と思う人もいると思うんだよね。そしたら後腐れなくお引き取り願った方がいい。
泉: 「日曜午前の活動」っていうのがいいかもしれない。早起き辛いこともあるけど午後使えるし。
富: それで辞めちゃった人もいるんだけどね。でも月に1回だし、午後予定が作れるから。意外に日曜午前のオーケストラの練習って一般的にないんじゃないかな。おそらくそれは変わらないと思います。
好きならば、せっかくなら、みんなが音楽を楽しめる環境へ
ー 私たちは”音楽を身近に”というのをモットーにして発信していこうと考えているんですが、皆さんが考える「一般の方に音楽を楽しんでもらうためにどうしたらいいのか」考え方やアイディアはあったりしますか?
富: うちのやっている活動っていうのは、短い室内楽の演奏会とか屋外でやるのとかもあるから、それを導入として、じゃあ本当のを行ってみようかなとひとつのきっかけになってると思う。かしこまって聴きましょうっていうんじゃなくて。結果的にそうなっちゃった。
泉: 野外のものは解説入れながら、題名のない音楽会みたいな感じで。
富: 15分で終わっちゃうんだけどね。気楽は気楽ですが、結構準備は大変なんですよ。
塚: そういう時は親しみやすい曲にしてます。聴いたことのある曲。民謡とか。ジブリとか。
富: 鶴見はやっていると思う。そういうところで慣れてもらって。年に1回の真剣勝負だけを聴きに来られる方ももちろんいるけど、裾野を広げていかないと、底上げにはならないよね。子供向けの演奏会って難しいけど、総持寺なら誰が入ってもいいし騒いだっていいし。我々だけじゃなくて、太鼓を叩いたり踊ったりする人が出てくるから、ちょっと違う感じにはなるけど、やってる曲は選んでるから親しみ持てるんじゃないかな。それでこんなこともやってるんだって思ってもらえれば、そこまで敷居は高くないと思うんだよね。
好きなことをやるにはまず好きじゃなくちゃね。ジブリだろうがバッハだろうがベートーヴェンだろうが、音楽を奏でること、美しい音を出して楽しんでもらうためには、まず自分が好きでなくちゃ、それが大事です。
塚: 鶴見に「コミニティハウス」というのがあるんですけど、そこに小さい子供たちがいられる場所があって、そこに若い団員を呼んで、お母さんたちも交えてアンサンブルをしたり、子供向けの演奏をしたり、そういうのはありますね。
富: なんか一時期面白い人が来て、ここをザルツブルグにしようって話があった(笑)それは夢のようなことだけど、せっかくならそういうものを理想としたいという気持ちもある。どこ行っても、例えばこういうお店なんかでもカルテットができたり、普段から音楽が親しめるようにね。
塚: 私はあんまり「レベル」を決めちゃうっていうことじゃなくて、好きならばどんなレベルの人でも楽しむ、ということが広がっていけばいいなと思います。
〜団員さんにアンケート〜
オーケストラに入りたいけど、勇気がでない。楽器をやっている人ってどんなふうに音楽や楽器と出会い、オーケストラに入るのだろう?「人の数だけドラマがある」のではと思い、今回鶴見室内管弦楽団の皆様のご協力を得て、アンケートを実施いたしました。その結果をランキング形式でご紹介します。
Q. 楽器を始めたきっかけ
1位…親の勧め
2位…学校のクラブや部活
3位…その他
ー1位「親の勧め」
ヴァイオリンなど弦楽器の方がこのきっかけを多くあげていました。親の勧めでヴァイオリンを始め、その後ヴィオラに転向された方、中には幼少期からピアノやハーモニカに触れ、その後学校で吹奏楽部に入って違う楽器に出会った方もいらっしゃいました。
ー2位「学校のクラブや部活」
中学の吹奏楽部がきっかけ、と回答された管楽器の方が多かったです。他にも、小学生のクラブがあったこと(トランペット)、高校生の時にオーケストラに参加したこと(コントラバス)、大学のオーケストラ(ヴィオラ)がきっかけという回答もありました。
ー3位「その他」
「親ではなく祖母に勧められた」「親戚が音楽のお仕事をしていた」「もともとピアノをやっていたが、先生の勧めでフルートを始めた」という方がいらっしゃいました。いずれも身近に音楽と出会う環境があったという点では1位2位と似ていますが、親や学校がきっかけではないことを考えその他に分類しました。
Q. 鶴見室内管弦楽団に入団するきっかけ、入団理由はなんでしたか?
1位… 知人に誘われて
2位…団長さん、先生などに声をかけていただいた
3位…家が近く、月1の練習だったから
4位…その他
ー1位「知人に誘われて」
管弦問わず、この回答が最も多かったです。知り合いが多いことが入団に繋がったと回答された方もいました。
ー2位「団長さん、先生などに声をかけていただいた」
団長さんやコントラバスの青木先生、中には親の勧めで入った方もいらっしゃいました。1位と同様、ご縁がご縁を呼んで鶴見に音楽の輪が広がっていること、また団長さんや先生のお人柄の良さ、ネットワークの強さを感じました。
ー3位…「家が近く、月1の練習だったから」
団長さんのお話にもあった通り、「日曜午前、月1」「地元鶴見」で行うオーケストラの練習というのが、やり始めるきっかけとなりやすい要因のひとつに挙げられました。
ー4位「その他」
「小さい編成(室内楽的な)の曲をやってみたかった」「社会人になってからの趣味がなかった」「(今回の演奏会で演奏する)第九が弾きたかったから」「設立メンバー」「急な欠員が出たため」という回答がありました。
Q. 鶴見室内管弦楽団の魅力は何だと思いますか?
1位…弦楽器のレベルが高い
2位…知り合いがたくさんいること
3位…練習が少ないけど、中身が濃いこと
4位…団員が音楽を愛している
5位…その他
ー1位「弦楽器のレベルが高い」
弦の音色が良いこと、一人一人の技術が高いこと、弦楽アンサンブルができること、という意見が多数ありました。鶴見室内管弦楽団のルーツが弦楽アンサンブルにあることを象徴する意見であり、団員の皆様も誇りに思っている部分なのかなと感じました。
ー2位「知り合いがたくさんいること」
他にも「アットホームな雰囲気がある」「団員同士の仲が良い」といった意見もありました。入団するきっかけとしても「知人に誘われて」という回答が1番多かったですが、そこが魅力としても直結していますね。
ー3位「練習が少ないけど、中身が濃い」
「月1の練習のためか、団員各自がしっかり個人練習や準備をしている。」「1回毎に成長している」、そこが素晴らしく楽しさを感じると回答いただきました。
ー4位..「団員が音楽を愛している」
「音楽を楽しめる空気感がある」「音楽を愛していて、色々なアプローチがあることを知っている」という回答がありました。
ー5位「その他」
「指揮者が演奏会毎に変わること」「古典を演奏できること」「サルビアホールが使えること」これは団長さんのお話にもありましたが、鶴見室内管弦楽団の大きな特徴でもあると思います。
鶴見室内管弦楽団の皆様、お忙しい中ありがとうございました。